1. HOME
  2. ブログ
  3. 個性盛花について

個性盛花について

5月に入り、会では、YouTubeチャンネルを開設した。お知らせにも書いてあるが、このような緊急事態のもとで、どのように会員の皆さんとコミュニケーションがとれるのか、そして多くの人にいけばなの魅力を発信できるのかを考え、始めることにした。

私自身のInstagramでは最近は早送り動画を載せていたのだが、YouTubeでは初めて。ちょっと長めに作るので言葉も必要なのだが、これがなかなか難しい。言葉に詰まったり、言うことを間違えたり。とにかく悪戦苦闘しながらつくっている。

最初の回は、ウリハダカエデの個性盛花だった。
個性盛花は、その植物の種類としの個性と、そして一本一本の枝の持つ個性も大事にしながらいける。
主枝を選ぶ基準も、立派だからというのもあるが、一本の木を想像したときに、上の方で伸びやかに育った枝なのか、下の方で横に広がりながら育った枝なのか、そういうことも考えたい。そして役枝を選んだあとは、その役枝に添えの枝を入れる場合は、どこに、どのような長さで枝を添えると、最初に選んだ役枝の良さを引き出せるのか。そういうことを考えていけている。
格花の説明の際によく昔から使われる「皮・肉・骨」という言葉がある。意味としては、艶やかな皮、ふくよかな肉、しっかりとした骨ということだ。一つの花姿、一つ一つの役枝の姿を上から3つの部分に捉えて表現したものだが、これは盛花にも当てはまるのではないかと思う。
盛花も枝を組み合わせていけていく。枝を選ぶ、整理する、添えるという行為を行い、役枝のグループを完成させる。この際に「皮・肉・骨」をイメージすると、出来上がった作品も、バランスがよくなるのではないだろうか。


未生流中山文甫会のオフィシャルYouTubeチャンネルは、こちらをご覧下さい。>>>>>>>クリック

関連記事