早春をいける

格花

上口の椿は枝ぶりの良いところを見立てて型になじませる。葉は中間は豊かに。枝先はややさばき気味にして伸びやかな表情を引き出す。
中口の猫柳はまず枝をまっすぐにして、足元の花穂を掃除し、役枝ごとに束ねていけていく。
下口の水仙は花を葉よりも高く扱って「春陽」の姿にいけた。

明花

ラッパ水仙はいったん花と葉を別々にして長さを整え再度組みなおしてからいける。葉先を少しためて表情をつける。中間には麦を添えて春の雰囲気をだし、足元はブルースターで整えた。

瓶花

この時期の青文字は花が咲き始める。枝ぶりを見ながら役枝に生かす。中間には白の金魚草を役枝それぞれの添にして、足元は黄色の透かし百合を豊かに入れて整えた。

色彩盛花

まずアマリリス2本を背中同士を組み合わせてまっすぐに立てる。中間にはフリージアを四方に2本ずつ長短をつけて拡げ、足元のスイートピーは長いスイートピーを長いフリージアの方向と少しずらしながら、これも長短をつけて入れる。
最後にナルコユリをスイートピーに添えて足元を整える。
花器を回しながら入れるのがコツ。